ビジネスに役立つフレームワークを旅で学ぶシリーズ第二弾
新しいことに挑戦したい、だけど何から始めていいのかわからない。
そんなときに役に立つビジネスフレームワークが「6W2H」。
このフレームワークは、新規事業や現状の問題点を多面的にとらえ情報を整理するときに、非常に役に立ちます。
ビジネスでは、細かい分析も必要ですが、まずは全体像を把握することが大切です。
分析の方向性を誤らないために、ベースとなる問いを網羅し、情報を整理するときに「6W2H」がよく使われています。
本記事では、「6W2H」に関するまとめと、実際の使い方を解説します。
ビジネスフレームワーク「6W1H」とはいったい何か
Who、What、Whom、When、Where、Why、How、How muchの8つの疑問詞を用いて、物事を多面的に抜けもれなく考察するフレームワークです。
「6W2H」はビジネスに必要な論理的思考の根本となるフレームワーク。
一見わかりきったことを羅列するだけのように見えますが、実際に手を動かすことで、情報の整理、課題の深掘り、次のアクションなどへと広げていくことができます。
テーマに対してさまざまな角度から問いを投げかけることにより、思考の幅が広がり、新たな気づきを得ることもこのフレームワークを使うメリットです。
「6W2H」を実際に旅好きが使って実践してみた
今回は、実際に「6W2H」を「世界一周ブログを始める!」をテーマに実践してみました。
これから世界一周の情報発信をするため、様々な角度から情報を整理します。
フレームワーク6W2Hのテンプレート
テンプレートとして上図を用意しました。
具体例~世界一周ブログを始める!~
それぞれの問いに対して、下記切り口を意識しながら思考を広げ回答をします。
問い | 切り口 |
Who | 人物、組織、役割などテーマに対する主語 |
What | 問題や事象、サービスなど考察するテーマに関する事実、構造 |
Whom | テーマに対する対象 |
When | 開始日、締切日、期間やタイミングなど時間関わること |
Where | 詳細な場所からざっくりとしたエリア、地理情報など |
Why | 目的や意義、狙い |
How | 実行する手段、プロセス、手順など |
How much | お金や時間、人材などのあらゆるリソース |
書き出した「6W2H」から見える問題、課題
多角的な問いに対する回答を視覚化することで、情報を整理し、現状不足している情報、まだ未確定な情報を認知することができました。
書き出した例でいうと、
How:手段が確定していない
>ブログを書くことは決めているものの、どの媒体で実行するのか十分検討できていないことが明らかになった。
Whom:対象のフレームがぼやっとしている
>大きな方針はあるものの、ターゲットとしては考慮が不足している。より具体的なターゲットを設定する必要がある。
などを挙げることができます。
書き出し後にも整理ができるのですが、特に書き出し中の気づきがポイントです。
すらすら書き出すことが出来ない
基本的な問いのはずなのに、すらすらと書き出すことができない場合は、まだリサーチが足りていないと考えることができます。
見直しで内容が浅いと感じた
すらすら書ける場合でも、見直した時に「内容が浅い」と感じるものもあります。
その場合は、対象の項目に対してより深く突き詰めていく必要があると確認することができます。
タビゼミメンバーもビジネスフレームワーク6W2Hを実践
協力してくれたタビゼミメンバー
今回も「6W2H」のフレームワークをタビゼミメンバーに実際に使ってもらいました。
オンラインコミュニティ「タビゼミ」には様々なバックグラウンドを持つ旅人が参加しています。
今回は、これまでビジネスフレームワークに触れてこなかったメンバー2人から話を聞きました。
★挑戦したメンバー
テーマ:ジョージアで暮らす
テーマ : イスラエルの記事を書く
二人とも各々のテーマを設定して、「6W2H」に初挑戦しました。
各テーマに沿って、8つの切り口で情報、課題の整理を行い、ロジカルにアイディアをまとめていました。
6W2Hを使ってみた感想
6W2Hのビジネスフレームワークに初めて挑戦した二人にやってみた感想を聞いてみました。
アウトドアショップ店員:つな
最初はビジネスフレームワークと聞いて難しいのかなと構えていました。実際に取り組んでみると、ビジネス以外に日々の考え方へのアプローチとしても利用できるものだったのです。
実践して客観視することで、自分が物事を考えるときに自分の思うこと、できることベースに思考でフォーカスしていることに気づきました。6W2Hを使うと、足りないことや考えるべきことを整理することができます。
アイディアを出し切った後のもうひと捻りにも使えるツールなので使いこなしていきたいと思います。
企画や課題を検討するときは、どうしても自分の都合のいい情報ばかりを並べてしまいがちです。
フレームワークを利用して、客観的に情報を整理することで自分にとって都合の悪い情報もきちんと整理することができます。
抜け漏れない情報の整理はロジカルに話を進めていくうえで重要な要素です。
海外生活を夢見る保育士:みつほ
5W1Hは聞いたことがあったけど、6W2Hについては初めて知りました。
実際にやってみて、自分が考えもしなかったところ(特にHow much)への気づきを得ました。考えていると気づかないうちにテーマからずれてしまうこともあるため、実践後は誰かに聞いてもらうことも大切だと思います。
自分の言いたいことを整理することがとても苦手なので、話をするときや文章を書くときなどの場面で利用していきたいです。
6W2Hは5W1Hの派生形のフレームワーク、より網羅的に情報を整理することができます。
みつほさんが感じたように、思考するときにテーマからずれてしまうという経験したことがあるひとは多いのではないでしょうか?
フレームワークを使って、アウトプットしながら思考することで軸をもって考えることができます。
それでも難しいと感じる場合は、誰かにまとめた内容を話してみるというアプローチもとても有効です。
ビジネスフレームワークはツールなので、練習を重ねるほどにうまく活用できるようになります。
ビジネスフレームワーク6W2Hまとめ
今回紹介したビジネスフレームワーク「6W2H」。
テーマに対して多面的な問いを用いて思考を整理するツールであることがわかりました。
ビジネス以外の日常的な事象に対しても役立てることのできる非常に便利なツールです。
- 6W2Hを使って情報整理
- 自分に不足している情報の獲得
- 考慮が必要な項目の深堀
このような手順で思考を整理すると、おのずと次のアクションが見えてくるはずです。
頭の中だけで思考しているとついつい抜け漏れが発生してしまいます。
実際にアウトプットしながら思考を整理することで、誰かに正確に物事を伝える能力も同時に高めることも可能なツールです。
考えが整理できない、考えてみたけどなんかもやっとする、そんな時はぜひ「6W2H」を使ってみてはいかがでしょうか。
以上、ビジネスフレームワーク「6W2H」についてでした。
ビジネスに役立つフレームワーク第一弾 タビスケ 「as-is/to-be」という言葉を聞いたことはありますか? 「as-is/to-be」モデルとはビジネスフレームワークの一つです。このフレームワー[…]
頭の中を可視化して問題を解決しよう!ビジネスマンに必須の1冊です。知っておいて使わないのと、知らずに使わないのでは天と地ほどの差がありますよ!