アンコールワットやベンメリア遺跡など、遺跡や寺院を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。
しかしながらカンボジアの魅力的な観光地はそれだけではありません。
今回はカンボジアで人気の観光地の1つ、「トンレサップ湖」についてご紹介します。
東南アジア最大の湖「トンレサップ湖」
まるで海のような広さを持つ「トンレサップ湖」。
日本最大の湖「琵琶湖」と比較すると乾季で琵琶湖の3倍、雨季は琵琶湖10倍ほどの大きさになります。
そして1番の特徴は水上生活者の数が非常に多い点です。
世界トップクラスの多さで、その数は約100万人と言われています。
水上には学校や教会などもあり、ボートで水上生活を見学できるツアーがたくさんあります。
そのため毎年多くの外国人観光客が水上での暮らしを見に訪れてきます。
シェムリアップ市内からトンレサップ湖までの行き方
シェムリアップ市内からトンレサップ湖までの行き方は主に3通り。
- トゥクトゥク
- タクシー
- ツアーを利用
トゥクトゥク・タクシーを利用する
カンボジアはあまり公共交通機関が発達していないため、バスや電車ではなくトゥクトゥクと呼ばれる三輪タクシーや、タクシーの運転手に値段交渉をして目的地へ向かいます。
トゥクトゥクやタクシーは比較的どこにでも止まっているため、探すのにあまり苦労はしないでしょう。
カンボジアに何度か訪れたことがある方や、費用を抑えたい方はこちらがおすすめです。
トンレサップ湖を周遊するツアーを利用する
初めて東南アジアに訪れた方や英語に不安がある方は、宿までの往復の送迎と日本語ガイドが付いたツアーを利用するのもおすすめです。
少し値段は高くなりますが、値段交渉をする必要がなくぼったくりに遭う可能性もほとんどありません。
初めてトンレサップ湖に訪れる方はぜひツアーの利用も検討してみてください。
トンレサップ湖の見どころ
水上での暮らしを見学
トンレサップ湖では日本でほとんど見ることのできない、水上生活の様子を見学することができます。
移動手段がボートなため、たくさんの子供たちが小さなボートを漕いで帰宅していく姿は非日常的で、日本とは異なる文化を垣間見ることができます。
水上生活の裏側
水上生活者の主な収入源は漁業ですが、雨季は禁漁シーズンのため生活が非常に苦しくなります。
さらに生活用水として湖の水を使っており、生活排水や汚水を湖に戻しているため衛生環境が年々悪化しています。
不衛生な水を使い続けると病気にかかるリスクも非常に高くなりますが、水上生活者のほとんどが貧しい暮らしをしているためなかなか病院に行くことができません。
そのため治療をすればすぐに治るような病気で最悪死に至るケースもあります。
一見水上での暮らしはのどかにに見えますが、このような知識を事前に入れておくことでまた見方が変わってくるかもしれません。
トンレサップ湖で盛んなワニの養殖
トンレサップ湖ではワニの養殖が盛んで、水上にあるマーケットではワニ革を使ったお土産品やワニ肉のジャーキーなども売られています。
ワニが入った柵の目の前でワニ肉が売られており、ジャーキーを頼むと実際に目の前で炙ってくれます。
生きているワニをみながらワニ肉を食べるのは少し複雑ですが、味自体は塩気が強くビーフジャーキーに似ています。
トンレサップ湖に訪れた際にはぜひチャレンジしてみてください。
湖の上からサンセットを見よう
夕方頃にトンレサップ湖へ行くと、サンセットの時間に合わせて周囲に建物がないところまで移動してくれます。
そしてサンセットスポットに着くと夕陽が沈むまで待機してくれるため、心地よい波に揺られながらオレンジ色に染まる空を眺めることができます。
カンボジア観光の終盤に行くとのんびりとした空間で旅行の思い出に浸ることができるため、事前にスケジュールを組む場合は最後の方に入れることをおすすめします。
晴れた日にはとても綺麗な景色を見ることができるため、ぜひサンセットの時間に合わせて足を運んでみてください。
トンレサップ湖ではぼったくりに注意しましょう
ボートに乗るためのチケット料金も値段交渉をしなければならず、値下げ交渉によって払う値段が異なります。
特に1人でいるとぼったくりの対象になりやすいため、不安な方はツアーを利用しましょう。
過去にはこんなぼったくり被害のケースがあります。
- ボートの運転手にビールを渡され、サービスと勘違いし受け取ってしまった。後からカンボジアの物価にしては高額のお金を要求された。
- マーケットで「寄付のために何か買ってくれ」と言われ断りきれず、ひとつ10ドルの飴を買わされた。
このような状況を避けるためにも、勧められたものをすべて受け入れるのではなく、いらない時はきちんと断りましょう。
カンボジアの観光スポット、トンレサップ湖まとめ
トンレサップ湖は普段はなかなか見ることのできない水上生活の様子を見ることができるため、「遺跡や寺院にはあまり興味がない…」という方にもおすすめの観光地です。
カンボジアに訪れた際はぜひ足を運んでみてください。