タイの観光地といえば、どこを思い浮かべますか
バンコク、チェンマイ、パタヤ、プーケット──どれも人気の高い定番スポットですよね。
でも旅好きのみなさん、次はそんな定番の観光地を少し離れて、タイ南部のディープなローカルエリアを旅してみませんか。
知る人ぞ知る、タイ南部の秘境「キリウォン村」とは
今回ご紹介するのは、タイ南部・ナコンシータマラート県にある「キリウォン村(Kiriwong Village)」。
バンコクから南へ約800km。車なら約11時間の距離にある、観光客の少ない自然豊かな村です。(地図はこちら)
キリウォン村が旅好きにおすすめな3つの理由
1. 旅行者の9割が知らない、タイのディープスポット
キリウォン村のあるナコンシータマラート県は、タイ南部に位置します。
この地域はマレーシアに近く、多文化が融合した独特の雰囲気が魅力。料理や建築、人々の表情もバンコクとはまったく違います。
海沿いのリゾート地プーケットやサムイ島が有名な一方で、内陸部を訪れる人は少なめ、まさに「穴場のタイ」を体験できるエリアです。
2. タイ国鉄の寝台列車で、贅沢な鉄道旅
バンコクからナコンシータマラート県までは飛行機で約1時間ですが、旅の醍醐味を味わいたいなら「タイ国鉄」の寝台列車がおすすめ。
バンコクのクルンテープ・アピワット駅を夜出発し、約14時間かけてのんびり南下。列車の中で朝を迎える体験は、旅の思い出になること間違いなしです。
列車は1等〜3等まであり、もっとも人気なのがエアコン付きの2等寝台車(上段:約3,300円/下段:約3,700円)。
個室派の方には、鍵付きの1等寝台車(上段:約5,400円/下段:約6,300円)もおすすめです。
▶ チケット購入はこちら:https://www.dticket.railway.co.th/DTicketPublicWeb/home/Home
3. 子どもの頃の夏休みを思い出す、大自然と静けさ
キリウォン村に到着すると、澄んだ川と大きな山々が出迎えてくれます。
川では地元の子どもたちが無邪気に遊び、まるで田舎のおばあちゃん家に来たかのような懐かしさを感じる風景です。
実はこの村、「タイでいちばん空気がきれいな場所」とも言われています。
川辺でぼんやりしたり、自転車で散策したり、子どもと一緒に水遊びしたり──、都会の喧騒を忘れて、心がすっと軽くなる時間を過ごせます。
自然の中で過ごす、キリウォン村のおすすめ宿
自然を感じながらゆったり泊まれる宿も充実しています。なかでも人気なのが「Passion Resort Kiriwong」。
村の中心に位置し、目の前には川と山が広がります。
1階にはおしゃれなカフェが併設され、南国フルーツ・マンゴスチンのモチーフがあしらわれたかわいい客室も魅力です。
▶ Googleマップ:https://maps.app.goo.gl/zuLqqtEyiG8Hgxjx7
キリウォン村への行き方(アクセス情報)
バンコクからキリウォン村へは、まず「ナコンシータマラート市内」まで移動します。
主な交通手段は以下の3つです。
- 飛行機(約1時間)
- 高速バス(約12時間)
- タイ国鉄の寝台列車(約14時間)
市内に着いたら、ローカル交通「ソンテウ(乗り合いタクシー)」に乗り換えます。
乗り場はこちら:https://maps.app.goo.gl/AjGLH6cie1oojx5z5
“คีรีวง(Kiriwong)”と書かれたネイビーのソンテウに乗車し、約45分でキリウォン村に到着。運賃はわずか30バーツ(約130円)です。
ディープなタイを旅するなら、キリウォン村へ
これまでタイ37県を旅してきた私ですが、キリウォン村に出会って「まだこんな場所があったんだ」と感動しました。
寝台列車、ソンテウ、自転車……いくつもの乗り物を乗り継ぎながらの移動は、“旅してる感”をたっぷり味わえる魅力のひとつです。
こんな方におすすめです。
- 定番スポットでは物足りない、旅慣れた方
- 飛行機だけじゃない、ローカルな移動を楽しみたい方
- 自然の中で心からリフレッシュしたい方
ディープなタイを体験できるキリウォン村。次の旅先候補に、ぜひ加えてみてください。
※掲載している価格はすべて2024年3月時点の情報です。
(ライター:はる)