キャンピングカーがたくさん走り、少し都会を離れるとトレッキングスポットがたくさんあります。
この記事では写真を見たら行ってみたくなること間違いなしの、ノルウェーでオススメなスポットを紹介いたします。
おすすめ観光スポット『シェラーグボルテン』とは
シェラーグボルテン(Kjeragbolten)はノルウェー西部にあるケラーグ(Kjerag)という山にある、岩のことを指します。
ノルウェーでも有名なリーセフィヨルドの広がる崖の間に、岩が埋め込まれているような状態です。
写真を見るとすごい崖を登って行かないといけないように見えますが、実際はしっかり情報収集と準備をしておけば、体力があれば大丈夫なスポット。
一見不安定に見える岩ですが、人の体重で動くことはないので、ここに来たならぜひ岩に立って写真を撮りましょう。
日本のメディアでは情報が少ないですが、ベストシーズンになると写真を撮るために、岩に立つ順番を待つほどのスポットですよ。
満足いくまで写真を撮った後は、山頂でのんびりするのがオススメ。
広大なリーセフィヨルドを眺めながら、休憩するのは気持ちがいいですよ。
ノルウェーのトレッキングシーズン
ノルウェーのトレッキングに適している時期は6月後半〜8月。
この期間は白夜なので非常に日が長く、アウトドアには最適です。
私が訪れた7月中旬は、朝は4時頃に太陽が昇り始め、日の入りは22時過ぎでした。
日本で登山をするときは16時頃には下山する計画を立てると思いますが、この期間のノルウェーではもう少し余裕を持ったタイムスケジュールを組んでもいいかもしれません。
シェラーグボルテンの行き方
人気スポットのためスタヴァンゲルからツアーも出ていますが、今回は私が実際に使ったレンタカーでの行き方を紹介します。
ノルウェーはフィヨルドや湖が多いため、直線距離では近くても車が通れないことがあります。
またフェリー使用時は時間にも注意が必要なため安易に近道を選ばず、行き着く手段を選ぶことが重要です。
レンタカーで行かれる際は陸路の有無や時間には気をつけてください。
Googleマップで調べるといろいろな方法が出てきますが、おすすめはスタヴァンゲルからFrafjordheianeの西側を通って行く方法です。
スタヴァンゲルからGoogleマップに従って行けば、途中有料道路は通りますが、フェリーも使わず陸路のみで行けます。
11時頃スタヴァンゲルを出発し、14時過ぎには登山口の駐車場に到着。
駐車料金は先払い制で300クローネ(日本円で約3,000円)で、受付のお兄さんに渡すと空いている駐車場を案内してくれます。
駐車場は広いため満車の心配はなさそうですが、人懐っこい羊がたくさんいるのでご注意を。
トレッキングコース・難易度
参考タイムから紹介します。
- 標準タイム(上りー下り):2.5時間ー2.5時間
- 実際(上りー下り):2.5時間ー2.0時間
実際に歩いてみて、道に迷いそうなところやすごく危険なポイントはなかったので標準タイムを参考にしていただければ大丈夫です。登山口は駐車場からすぐで、トイレ・ゴミ箱もあります。またジュースやアイスが少し売られていました。
コース自体は特別難しいところや危ないところはありませんが、日本の登山をイメージしていると岩場の多い印象を受けるかもしれません。
登り始めて少しすると、足元が滑りやすく、傾斜も少しあるのでここは慌てず進むことをオススメします。
その後は歩きやすい道が続き、開始1時間ほどで避難小屋があります。
避難小屋にトイレはないため、駐車場で済ませてから出発しましょう。
避難小屋を過ぎるとまた岩場が増えていきますが、傾斜は少ないので安心してください。
またノルウェーの山は場所や距離が書かれた標識がしっかりあるため、迷う心配はありません。(ただトレッキングに限らず、自然は危険と隣り合わせなのでコースリサーチや事前準備は欠かさずにしてください。)
写真を撮ったり少し休憩も挟みながら進み、2時間半弱で目的地「シェラーグボルテン」に着きました。
下りは来た道をそのまま戻るため、特に登りと変わったことはありませんが、羊と遭遇したり、犬と一緒に登ってきている人たちに会い、これまた日本とは違う光景が見れました。
休憩をあまりとらず、水分補給程度で降りてくると大体2時間ほどで下山できます。
フォトスポットの裏側
みなさん写真を見て、一番気になったのではないでしょうか。
実際はというと本当に崖の間に岩が挟まっているのですが、岩の反対側には人がひとり通れる道があります。
写真を撮るときはここに並び順番を待ちます。
私が行った時は10名ほど並んでおり、20分ほどで順番が回ってきました。
岩へはこのように後ろから飛び移ります。
岩と岩の間は安定感がありますが、やはり隙間ができているのでスリルがあります。
シェラーグボルテンの写真の多くは正面から撮られているので、こちら側の写真は少ないかも知れませんね。
ちなみに岩の下は写真のようになっているため、ここで本当に足を滑らせるとフィヨルドへ真っ逆さまなので油断は出来ません。
ノルウェー観光スポット、シェラーグボルテンの行き方まとめ
フォトジェニックでスリルあるノルウェーのシェラーグボルテンの行き方や、その裏側を紹介しました。
なかなか海外でのトレッキングは大変に思うかも知れません。
しかし山頂に登ることを目的とせず、少し自然を歩くつもりで始めてもらえれば、歩いた人にしかわからない感動や達成感を味わっていただけるはずです。
ノルウェーは特に広大なフィヨルドが幻想的で、どこまでも続く感じがたまりません。
少しでも興味を持ってくださった方はぜひチャレンジしてみてください!