本記事は、チェコ旅行でプラハ以外もしっかり楽しみたい方に向けて、第2の都市ブルノのおすすめ観光スポット8か所を紹介します。世界遺産から地下迷宮まで、プラハとは一味違うローカルなブルノの魅力をお届けします。
ブルノってどんな街?基本情報とアクセス

チェコ共和国の南東部、モラヴィア地方に位置するブルノ。人口約38万人のチェコ第2の都市です。
プラハが観光客でにぎわうのに対し、ブルノは学生や研究者が多い学術都市。落ち着いた知的な雰囲気が漂っています。
旧市街にはユネスコ世界遺産や歴史的建築がぎゅっと集まっていて、多くのスポットを徒歩で巡れるコンパクトさも魅力です。
プラハからブルノへのアクセス

プラハからは鉄道で約2時間30分。バスも同程度の時間でアクセスできます。
RegioJetやLeoExpressなどの民間鉄道が安く運行しており、事前のオンライン予約で割引チケットが手に入ることも。日帰りもできますが、1泊してゆっくり巡るのがおすすめです。
ウィーンからブルノへのアクセス

ウィーンからはなんと鉄道で約1時間30分。ヨーロッパ周遊の旅程にも組み込みやすい距離です。
ウィーン観光とセットでブルノへ足を延ばすルートも人気で、乗り継ぎついでに立ち寄る旅行者も多いです。
(1)世界遺産ヴィラ・トゥーゲントハット

ブルノ観光でまず外せないのが、世界文化遺産の「ヴィラ・トゥーゲントハット」です。
20世紀を代表する建築家ミース・ファン・デル・ローエが1930年に設計した邸宅で、モダニズム建築の傑作として世界的に知られています。
外観はシンプルながら、内部に入ると床から天井まで届く大きなガラス窓と広大なリビングが広がります。庭の緑と室内が溶け合う空間は、思わず息をのむ美しさです。
見学はガイドツアーのみで事前予約が必須。公式サイトから数週間前に予約しておくと安心です。
(2)シュピルベルク城

旧市街の丘の上に立つシュピルベルク城は、13世紀に建てられた歴史あるお城です。
中世はモラヴィア辺境伯の居城として栄え、のちにバロック様式の要塞へ改築されました。18〜19世紀にはハプスブルク帝国の監獄としても使われた、波乱の歴史を持つ場所です。
城の敷地内からはブルノの旧市街とモラヴィアの緑豊かな丘陵を一望できます。夕暮れ時の景色が特に美しく、ぜひ夕方に立ち寄ってみてください。
(3)聖ペテロ・パウロ大聖堂

ブルノのシンボルといえば、旧市街の中心に立つ「聖ペテロ・パウロ大聖堂」です。
ペトロフの丘に建つネオゴシック様式の大聖堂で、2本の尖塔は街のどこからでも見上げられます。内部に入ると荘厳なヴォールト天井とカラフルなステンドグラスの光に包まれて、静かな時間が流れています。
ブルノには「正午の鐘は11時に鳴る」という面白い習慣があります。17世紀の戦争中、敵軍を欺くために11時に正午の鐘を鳴らしたことが由来だとか。鐘の音を聞きながら、その歴史に思いを馳せてみてください。
(4)ブルノの地下道(野菜市場地下)

ブルノの旧市街の地下には、知る人ぞ知る「地下迷宮」が広がっています。
中世から使われてきたワインセラーや食料貯蔵庫、牢獄の跡を歩けるスポットです。「緑の広場」の地下には全長1kmのトンネルが続き、中世の市民生活を肌で感じられます。
地下道内にはミイラが保存されている区域もあり、独特の雰囲気が漂います。英語ガイドツアーが定期開催されているので、ぜひ参加してみてください。
(5)モラヴィア博物館

チェコで2番目に古い「モラヴィア博物館」は、ブルノを代表する文化施設です。
1817年創設で、考古学・歴史・音楽・文学など幅広いジャンルを網羅。コレクションは600万点以上にのぼります。
特に注目したいのが「ヴェスタニツェのヴィーナス」。約25,000年前に作られた世界最古の陶製人形のひとつで、モラヴィアの先史時代を伝える貴重な作品です。入場料も安いので、ぜひ立ち寄ってみてください。
(6)自由広場とキャベツ広場

街歩きの起点におすすめなのが「自由広場」です。
カフェやレストランが並ぶにぎやかなエリアで、地元の人の憩いの場にもなっています。近くにある「旧市庁舎の塔」からはブルノの街並みを一望できます。
自由広場から徒歩数分の「キャベツ広場」は、昔から続く地元の青果市場です。農家さんが野菜や果物を売る光景は今も変わらず、旅行者より地元の人のほうが多いローカルな雰囲気が漂います。
(7)グレゴール・メンデルゆかりのアウグスティノ修道院

遺伝学の父・グレゴール・メンデルが研究を行った場所が、ブルノにある「聖トマス・アウグスティノ修道院」です。
メンデルは19世紀にこの修道院の庭でエンドウ豆を育てながら、遺伝の法則を発見しました。修道院内にはメンデル博物館があり、実際の研究道具や手書き資料、エンドウ豆の庭の再現展示を見学できます。
「遺伝の法則がこの場所で生まれた」と思うと、なんだか感慨深いですよね。理系かどうか関係なく、ふしぎと胸にくるものがあります。
(8)モラビアワインとブルノのグルメ

ブルノが位置する南モラビア地方は、チェコ最大のワイン産地です。
チェコといえばビールのイメージが強いですが、モラビアではワイン文化が深く根づいています。特にリースリングやピノ・グリなどの白ワインの評価が高く、地元レストランで気軽に楽しめます。旅の思い出に1本買って帰る旅行者も多いです。
料理ではモラビア風のシュニッツェルや豚のすね肉の煮込みが定番。プラハよりリーズナブルに食事できるのも、ブルノの魅力のひとつです。
ブルノ観光の計画ヒント

旧市街がコンパクトにまとまっているので、主要スポットのほとんどを徒歩で巡れます。
ヴィラ・トゥーゲントハットだけ旧市街から少し離れているので、移動時間を確認しておきましょう。
おすすめの季節は5〜9月。5〜6月には国際花火大会「イグニス・ブルネンシス」が開催され、街が盛り上がります。人気シーズンはヴィラ・トゥーゲントハットのチケットが埋まりやすいので、早めの予約がマストです。
宿泊は旧市街近くのホテルが便利。1泊2日がおすすめですが、日帰りでも主要スポットは十分楽しめます。
まとめ
プラハだけで帰るのはもったいない。ブルノには世界遺産から地下迷宮、遺伝学の発祥地まで、プラハとは違う発見が詰まっています。
観光客が少ないぶん、街のリアルな空気をより近くに感じられるのがブルノの一番の魅力です。プラハとセットで、またはウィーンと組み合わせて、ぜひ旅程に加えてみてください。