アメリカのジョージア州ではなく、東ヨーロッパに位置するコーカサスの三カ国のうちの1つで、以前はグルジアと呼ばれていた国。
最近は旅人や、海外移住を考える人たちの中で人気が高まってきている国です。
そんな話題の国ジョージアの食事事情や、現地での自炊方法について、現地在住の私が詳しく紹介していきます。
ジョージアの食事事情について
まだまだマイナーな国といえるジョージアが話題になっている理由、それはズバリ「ジョージア料理」です。
牛丼屋の松屋がきっかけで知名度があがった国ジョージア
2019年冬、日本の大手牛丼チェーン店「松屋」さんが店舗限定メニューとして、ジョージア料理であるシュクメルリを販売したところ、SNSを中心に爆発的に広がり、全店販売されたことで一気にジョージアの名が広く知られるようになりました。
実際にジョージア料理は日本人の口に合う味付けになっており、食べた日本人はみな口をそろえて美味しいと評判です。
ジョージアゲストハウスオーナーおすすめの料理 かつてはグルジアと呼ばれていた国、ジョージア。 日本人の99%が行かない国…
そんなジョージアですが、ジョージア料理を提供する飲食店はもちろんたくさんありますが、実はジョージアでは自炊が盛んに行われています。
毎日大きな買い物袋を抱えて街中を歩くジョージア人をたくさん見かけます。
ジョージア料理は同じメニューでもお店や家庭ごとに味付けが変わるのも特徴的!
実際に本場ジョージアでシュクメルリを作ってみた
ジョージアの名を知らしめたシュクメルリを、今回は実際に現地ジョージアで作ってみました。
ジョージアで食材を調達するためには
日本のようなコンビニはなく、スーパーマーケットのような食品販売店が大きい店舗から小さい店舗まで点在しています。
大型のスーパーマーケットでないと生肉や野菜はほとんど売っておらず、街に点在する小型のスーパーマーケットには冷凍のものが多いです。
もちろん大型のスーパーに行けば手に入りますが、割高であったり郊外の方に位置していたりと少し不便なことが多いのが実情。
そのため現地の人は、街中にある精肉屋さんや八百屋さんといった専門店や、市場などで食材を入手しています。
シュクメルリの材料と作り方
・丸鶏(1羽)
・にんにく(1.5房)
・サワークリーム(100g)
・ヨーグルト(200g)
・オリーブオイル(250ml)
シュクメルリの材料は、そこまで多くありません。
ジョージアでは基本、丸鶏を一羽まるごと使用していることが多いので、私も丸鶏を使用していますが、お好きな部位を使用していただいて構いません。
野菜もシュクメルリの要と言えるニンニクだけ。
日本で流行った松屋さんのシュクメルリのように、サツマイモやチーズは本場では使用しません!!
あの白い物体の正体は、サワークリームになります。
といっても、シュクメルリの正しいレシピはなく、家庭によってもお店によっても味が違います。
シュクメルリは下準備が大切
日本で話題を呼んでいる日本流シュクメルリは、ニンニクの効いたシチューの様な見た目が特徴ですが、ジョージアにシチューの元はそもそも売っていません。
それどころか、本来シュクメルリはシチューではありません!
ジョージアに存在するシュクメルリは大きく「オイリー系」と「クリーミー系」の2種類に分かれており、更にお店や家庭によって材料や作り方が異なります。
ジョージアを代表する料理シュクメルリ [chat face="shandy3-2.png" name="シャンディ" a…
まずは丸鶏を解体し、塩コショウ・ヨーグルトに1時間から半日間漬けておきます。
粗みじん切りにしたニンニクをオリーブオイルで炒め、浸した丸鶏をヨーグルトごと投入します。
弱火でじっくり火を通し、最後にたっぷりサワークリームを入れて煮込めば完成!
お好みでバジルやブラックペッパーを振っても美味しいです。
自炊してみた感想/まとめ
ジョージアは物価が安く、外食も自炊もよほど豪華なものを食べない限りは安く抑えることが出来ます。
今回は4人前の料理を作りましたが、材料だけで計算しても一人「8GEL(約300円)」でお腹いっぱいまで食べられます。
ジョージアは飲食店の質も良く自炊のコスパも良いので、その日の気分で楽しめます!
シュクメルリのほかにもジョージア料理はニンニクが大量に入っている料理が多いので、食べる際は匂いに気を付けてください!