海外暮らしに憧れ移住したニュージーランド。
テレビなど画面越しに海外の暮らしを見たことはありましたが、実際にニュージーランドに住んでみると知らなかった現地の生活スタイルがありました。
そんなニュージーランドの家の特徴と暮らしについてご紹介します。
不思議と広く感じるニュージーランドの空
ニュージーランドにいると空が広く感じます。
自然が多いことも1つですが、日本と比べて1階建ての家が多いので、必然的に空を遮るものが少ないのです。
道路から家の玄関口までの距離があったりとスペースにゆとりがあります。
ニュージーランドの国土が日本の3分の2の広さであるにも関わらず、人口は約500万人で日本の約25分の1と少ないため、土地にゆとりがあるからかもしれません。
暮らしから生まれたニュージーランドの住まいの特徴
これまでニュージーランドの一軒家を何度か引っ越しながら暮らしてきました。
それぞれの家は日本にない共通した特徴が見られます。
ニュージーランドの暮らしの背景を踏まえて、住まいの特徴をご紹介していきたいと思います。
ニュージーランドではシェアハウスが一般的
日本ではアパートのような一人暮らしができる住まいが数多く見られますが、ニュージーランドでは土地代が高いこともあり、お金にかなり余裕がない限り一人暮らしをすることはありません。
仮にマンションの一室を借りた場合も、数人で部屋をシェアして暮らしています。
また一軒家を借りる場合も一家に1つの一軒家というわけではなく、部屋に余りがあるとシェアして一緒に暮らしてくれる人を募集しています。
そんな理由からニュージーランドはシェアハウスで暮らしている家が一般的。
土地代が高いオークランドやクイーンズタウンでは、シェアハウスをした場合1週間の家賃が170~250NZD(約11000~17000円)、土地代が安い地域だと120NZD(約8000円)です。
水道代や電気代は家によっては含まれていなかったりします。
料理好きに嬉しいオーブン付きキッチンがニュージーランドでは主流
今まで4ヶ所の家で生活をしましたが、どの家もコンロの下に大きなオーブンが備え付けられていました。
ニュージーランドではジャガイモや小麦を用いたパンやパイが主食として食べられていることもあり、料理でオーブンを利用する機会が多いです。
一般的なキッチンではオーブンがコンロと一体になっていることがニュージーランドでは一般的でした。
同じ位置に立ちながらコンロもオーブンも使えることは、料理好きにはたまりませんね。
現地の人たちはオーブンを利用してパンやケーキを焼いたり、ピザを丸ごと焼きます。
オーブンの使用頻度が多いからこそ、一家に一台あるのです。
憧れの暖炉があるニュージーランドの一般家庭家
クリスマスの日にサンタクロースが煙突を通じて暖炉から家の中に入り、子供達に見つからないようにプレゼントを渡すというお話。
日本では暖炉のある家は高級なイメージがありましたが、ニュージーランドでは暖炉のある家が多いです。
この背景には電気代が高いことが関係しています。
その背景からエアコンやストーブは備えついていても使わない人が多く、電気を使わずに薪を使って火を起こし、その火のエネルギーで部屋を温めます。
そのため薪だけのお金で済み、コストが抑えられます。
日本では馴染みがない暖炉ですが、火を焚くだけでも楽しく暖をとることができますね。
土地が広いからこその庭付き一軒家
ニュージーランドの一軒家は土地のスペースが大きい。
その理由の一つに、庭付きの家が多いことがあげられます。
自給自足が根付いた文化というのもあり、自分の家の庭で果物や野菜を自家栽培する人が多いです。
特に果物を育てている家は全部食べきれないので、ご近所に配って助け合う光景をよく目にします。
また庭があることで、ニュージーランドの夏の定番のバーベキューを各家庭の庭で楽しむ家庭が多いです。
余談ですが、ニュージーランドではバーベキュー用品も家に備えているところが多く、夏になるとバーベキュー用品がとても売れます。
ふとした時に思う湯船の恋しさ
海外旅行に行かれたことがある人は体験したことがあるかもしれませんが、海外では湯船に浸かるという文化があまりありません。
その背景からボックスにシャワーだけ備えついたお風呂が一般的であったり、湯船があった場合でもお湯を貯めるための栓がなかったりします。
ニュージーランドは光熱費と同様に水道代も高いので、あまり多くの水を使わないように心がけていることも関係しているのかもしれません。
余談ですがそんな理由もあいまって、シャワーを浴びる時間は最低限だという人が多いように感じます。
ニュージーランドの家の特徴と暮らしのまとめ
今回はニュージーランドの暮らしの背景から見られる家のスタイルや特徴をご紹介しました。
日本も他の国の人から見たら感じるように、その国ならではの家のスタイルというのは文化が反映しているのではないかと思います。
他の国に行ってもホテルやゲストハウスに滞在して現地の家を見る機会は少ないです。
今回はニュージーランドの家についてでしたが、他の国の家と日本の家の違いもよければ調べてみてください。