日本のパスポートは最強と言われているのにも関わらず、日本人のパスポート所持率は4人に1人。
もっと旅が広まって欲しいタビゼミ的にはパスポート所持率もあがるといいなと思っています。
そんなパスポートですが、決められたルールを守らなかったり、処分の仕方を間違えてしまうとトラブルになってしまうことも。
実際に起きたパスポートのトラブルを例に挙げながらご紹介していきます。
世界で1番となった日本のパスポート 旅好き/旅行好きの間で日本のパスポートはどこでも行けることで有名でしたが、2020年1月イギリスのコンサルティング会社が出した調査レポートで、日本のパスポートがビザなしで入国できる国数ランキング[…]
世界一優秀な日本のパスポート
パスポートが無ければ外国への入国はもちろん、日本を出国することもできません。
世界一優秀とはどういう意味かと思われがちですが、2020年1月にイギリスのコンサルティング会社Henley&partnersが「Henley Passport Index 2006 to 2020」を発表、日本のパスポートは、最多の191カ国・地域にビザなしで入国できるということで世界一と言われています。
日本のあとの順位は、2位がシンガポールの190カ国、3位は韓国とドイツで189カ国です。
実際に起きたパスポートのトラブルを解説
・空港についてから、残存期限が足りずに搭乗拒否にあってしまった
・水濡れや破損(ページ破れ)があり入国を拒否されてしまった
・観光地の記念スタンプ等をパスポートに押し、入国拒否になってしまった
パスポートの有効期限が足りずに入国拒否
国によっては、有効期限前のパスポートでも、残存有効期間が不足している場合は、入国を拒否されます。
例えばカンボジアを例にとると、入国予定日から6カ月以上残存有効期限がない場合ビザが発行されず、入国できません。
残存期限がなく入国拒否となった場合、搭乗口でチケットバーコードをスキャンさせると「Passport Expired」という表示が。
入国できず飛行機を取り直して日本への帰りの便までの時間、とても憂鬱な気持ちになってしまうので、残存期限は前もってしっかりと確認しておきましょう。
パスポートの大きな破損は入国審査を通れないことがある
もし万が一海外渡航時にパスポートが破損してしまった場合の対処法として、本人が現地日本大使館に直接届け出ることで再発行を受けることができます。
入国審査の際の押印には防水インクが使用されているので、多少の湿潤であれば問題ありません。
ICチップが機能しない場合でもパスポートは有効なため、パスポートが多少濡れてしまったぐらいでは出入国には支障はありませんが、気を付けて扱いましょう。
ページが破れた状態で利用していて、入国審査を拒否された例も実際にあります。
パスポートに入国審査以外のスタンプを押すとNG
空白ページをメモ代わりにするのもNGです。
書き込みが可能なのは裏表紙の所持人記入欄のみ。
それ以外のパスポートの空白ページをメモなどの書き込みがある場合、外国での入国拒否、日本から出国できないなどトラブルの原因となります。
実際に、パスポートに子どもの落書きがあったために外国で入国拒否されたケースが起きていますので、扱いには気を付けましょう。
パスポートを紛失した場合はどうなるのか
もしも紛失してしまった場合、悪用される可能性もありますので、気付いた時点で早急な対応をしましょう。
国内で紛失した場合、海外で紛失した場合にわけてご紹介していきます。
国内でパスポートを紛失した場合
パスポートセンターで紛失届を申請する際は、書類が必要なためこちらから、紛失届出手続きに必要な書類を確認してください。
紛失届の提出と同時に、新たなパスポートの申請をすることも可能です。
その場合も、必要な書類がありますので、しっかりと確認しておきましょう。
海外でパスポートを紛失した場合
紛失に気が付いたらすぐに最寄りの日本大使館や総領事館に行って、パスポートの失効手続きを行ってください。
その際、紛失理由がわかる証明書類が必要となりますので、現地の警察署で「ポリスレポート」を発行してもらってから、日本大使館や総領事館で届け出を行いましょう。他の必要書類はこちらからご確認ください。
再発行をしなければ帰れませんが、手元に届くまでには10日程度、もしくはそれ以上かかる可能性もあります。
観光などで帰国日までに時間の余裕がない場合は、「帰国のための渡航書」の発行手続きを行いましょう。
これは簡易版パスポートのようなもので、発行してから数日間使用することができます。
実は知らないパスポートの処分方法
パスポートは、正式には国の所有物になりますので、パスポートの有効期限が切れたあとやパスポートを切り替え申請する際、国に返納する義務があります。
更新をせず、期限が切れてしまったパスポートはパスポートセンターなどで処分してもらいましょう。
パスポートは個人情報がたくさん記載されているため、自宅で処分する場合は、シュレッダーにかけるか、ハサミで徹底的に切り刻むなどして処分しましょう。
知らないと怖いのが、返納もせず消印もうけずに期限が切れたパスポートを捨ててしまうと旅券法違反になるということ。
パスポートを処分する際は、しっかりと確認した上で行動に移しましょう。
世界共通の身分証明書、パスポートは大切に
パスポートは渡航する際に必要なだけでなく、世界共通の身分証明書となるため非常に大切なものです。
海外にいる際はいつ提示を求められるかわからない上、その時所持しておらず提示できなかった場合、トラブルに巻き込まれる可能性が高くなってしまうため肌身離さずに携帯しておきましょう。
パスポートトラブルを防ぎ、快適な旅行が楽しめることを願っています。