タビゼミ主催のオンライン旅トークとは
「やりたいことをお金で言い訳しないために。」を研究するための旅好きによるオンラインサロン「タビゼミ」。実際に旅をしながら暮らしているゲストをお呼びして、メンバー限定で毎月オンラインでイベントをしています。参加にはタビゼミへの加入が必要となります。
第2回目のゲストは高校生で世界一周をした吉野裕斗さん。
タビゼミ主催のオンライン旅トークとは タビスケ タビゼミメンバー限定のオンラインイベント、オンライン旅トークのイベントレポートだよ! <<そもそもオンライン旅トークとは>> 実際に[…]
吉野裕斗から国際協力に興味がある人たちへアドバイス
やりたいことが本当にその方法で間違っていないのか
どのようにして学生団体や事業の設立まで決意して行動できましたか?国際協力などやりたいことがあっても行動に移せない人が多いため、何かアドバイスをお願いします。
国際協力に興味があるのはすごく素敵だなと思う反面、1つ注意すべきは日本の問題も世界の問題も、国境で区切っているだけのこと。
実は本当に君がやりたいことは国内にあるかもしれない。
国際協力という所で囚われていないか一度吟味すること、そして国際協力には分野やアプローチの仕方などたくさんの界層があるため、自分がしたい事をもっとシャープにすること。
その中でさっき言った国境は気にしない方がいいって言うのがアドバイスです。
なかなか行動に移せない人は、大きい事を狙いに行こうとするからきっと行動が起こせないだけ、募金をするとか、実際に現地のNGO見学に参加することでスタディーツアーにお金を落とすとか、文房具や葉書集めて寄付するとか、できる事は小さくとも無限にあるのに、それを探してやろうとしていないだけではないかと思います。
まずは自分にできる範囲の事から積み重ねて行く中で、次のステージは見えてくるものです。
いきなりやりたい事ができないのと同じように、やっぱりまずは学ぶこと、つまり国際協力的な活動する中で自分の思考を高める事が必要で、いきなり大きなことを狙わずに、まずはできる事からやっていくのがいいですね。
日本国内でいえば、献血をしたことがない人は、献血するだけでも学びがあると思います。
何が学べるかわからないけれども、まずはそんなことからやって行けばいいです。
逆にオススメしないのは国際協力がしたいからと、とりあえず旅をする事。
スタディーツアーに行く事や知識がある人と旅をするならいいとは思いますが、当てもなく一人で旅をした所で、「ストリートチルドレンが多かった」とか、表面的な学びになってしまうことが多いです。
旅をしないよりは、した方がいいという意見もわかりますが、学ぶフックがない中で旅をしても深い物は学べないと思います。
自分の場合は国際協力の学生団体を作ろうと思い立ち上げた訳ではなく、自分がやりたいと思ったから行動をおこした。
最初は学生団体の名前もロゴもなかったけど、やって行く中で形になっていった。会社も同じような感じです。
サービスや想いがあって行動して、気付いたら学生団体、法人になっていたのが理想の形だと思います。
最初から団体を作ることをゴールにしない方が良いんじゃないでしょうか。
思考して行動、そして成長できる環境に身を置くこと
感情での限界を感じて僕が取った行動は、ロジックを問われる環境に身をおく事でした。
例えば「何故それをやるの」と、WHYの問い<をくれる人と一緒にいることで、自分の思考が「何故だっけ?」という習慣になります。
最初に入った大学のコミュニティがそんな環境だったこともあり、常に問われることで「結局人生で何がしたいんだっけ」「今やっていることはどういう意味があるんだっけ」「そのためには何をする必要があるんだっけ」という思考する習慣がつきました。
思考力を高めたいなら、そういうWHYの問いをくれる人たちとの会話の機会を増やすことが一番いいなと思います。
ありました、その時に僕は劣等感を感じて悔しく思い、知識つけるために本を読むようになりました。
他にも前後の文脈をしっかりと理解してから話す力をつけることを決意したりと、自分に足りないことに気づいて乗り越えるために訓練してきました。
今もまだ全然できてるほうではないですが、それでも良かったなって思います。
劣等感がある人は成長する、逆に優越感・達成感は自己肯定感を高めてくれるけど成長させてくれない。
そのバランスは大切ですね。
人は劣等感や葛藤から目を背けがちですが、本当はそこからどれだけの学びを得られるかが大事です。
「成長しなくてもいいよ」「ありのままで良いよ」と言う大人もいますが、それは間違い、いい加減なことを言わないでほしい。
なぜ成長する必要があるかというと、今僕たちは守られている環境にいて「助けて」と言えば守ってくれる親がいてくれたりします。
けれどもいざ自分たちが守るべきものができた時、自分のスキルが問われてきますよね。
成長せずにありのままで生きてしまっていたら、自分1人になった時や守るものができた時、守ってあげれない。
いまは多少苦しみがあったり、劣等感と立ち向かったりしても、知識・スキルを身に着けるために成長することが必要です。
それって早ければ早いほど意味をなすから、成長する環境に飛び込んだほうがいい。
吉野裕斗さんの今の夢とは
昔は「すべての社会問題を解決したい」と思っていた。
けれども色んな国を回り社会課題に触れる中、良し悪しや優先順位はないけれど僕が解決したいのは「生まれによる機会の不平等を無くすこと」だった。
機会の不平等、この部分に触れた時に憤りが大きくなることに気づきました。
例えばAO入試で慶應大学法学部に合格しているうち、65%は東京の塾に行っている人たち。
その地方格差を対策したくて塾を開いたりと今に繋がっている。
だからこれからの僕のテーマは「生まれの機会の不平等をなくす」ところです。
明治維新以来の大きな革命を起こせる、そういう素敵な時代に僕たちは生まれたはずなんだと思っています。
高校生で世界一周した吉野裕斗オンライン旅トークまとめ
・成長できる環境に身を置くことが大切
・自分たちは時代の変わり目に生まれた
以上、第2回オンライン旅トークのレポート(後編)でした。
タビゼミ主催のオンライン旅トークとは <<オンライン旅トークとは>> 「やりたいことをお金で言い訳しないために。」を研究するための旅好きによるオンラインサロン「タビゼミ」。実際に旅をしながら暮らしているゲストをお[…]