女流棋士が世界一周?旅のルート相談会に同席してみた
- 公開 2019.10.01
- 更新 2026.06.22
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本記事は、「どうぶつしょうぎ」を生んだ女流棋士・北尾まどかさんの取材記です。
将棋を世界へ広めながら、自身も世界一周へ旅立とうとしている北尾さん。
その素顔を、出発前のルート相談会への同席を通してお届けします。

次の行き先を軽やかに口にする姿は、プロ棋士というより旅人そのものでした。
失礼ながら、本当は旅人なのではないかと感じたほどです。
世界一周の相談会で見た、旅人のような女流棋士

タビゼミ主催者で世界一周経験者のシャンディさんに、北尾さんが世界一周のルートを相談する。
その場へ同席させてもらいました。
シャンディさんの提案を熱心にノートパソコンへ打ち込み、次々と疑問をぶつけていく北尾さん。
その姿を見て気になったのは、ただ一点でした。
プロの棋士がどうして世界一周なのか。


満面の笑みでそう返してくれました。
好奇心が旺盛で、もともといろんなものを見るのが好きだったという北尾さん。
今回の旅では将棋が強くなりそうな子にも会いに行きたいそうです。
「どうぶつしょうぎ」を生んだ女流棋士、北尾まどかさんとは

北尾さんは将棋が大好きです。
もっと多くの人に好きになってほしいと、子どもや若い世代へ将棋を教える教室を作り、株式会社ねこまどを立ち上げました。
子どもでも親しみやすいようにと生み出したのが、あの有名な「どうぶつしょうぎ」です。
かつての将棋教室は、若い人や子どもが入りにくかったり、初心者へ一から教えられる指導者が少なかったりしたといいます。
それなら自分がやろう。
そう決意し、ピースボートの水先案内人まで経験しているというので、引き出しの多さに驚かされます。
世界で愛される「どうぶつしょうぎ」

今は中国をはじめ、世界中に将棋プレイヤーがいるそうです。
ただしチェスなどに比べると知名度は低く、その理由のひとつが漢字でした。
そこで活躍するのが、イラストで描かれた「どうぶつしょうぎ」です。
ポーランドでは将棋を子どもたちへ広めるツールとして使われているそうです。
将棋のあるところに北尾まどかあり
北尾さんは、将棋に関わりそうな場所へとにかく飛んでいきます。
つい最近もトルコのイスタンブールで連珠の大会があった際に、参加者へ将棋を紹介し、現地の学校でイベントを開きました。
将棋対戦サイトで才能を見出した高校生のポーランド人女性を日本へ招き、自宅へホームステイさせて指導したこともあります。
彼女はその後、2017年に日本初の外国人女流棋士になりました。
すべてが北尾さんの活動につながっています。
世界中で将棋を指したい
これから世界一周をしながら、訪れた国々で将棋を指したいと北尾さんは語ります。
漢字の壁や世界大会の制約はまだ残っています。
それでも北尾さんのフットワークと、人を巻き込む情熱があれば、世界中で将棋を指す人が増える日もそう遠くないと感じました。
ねこまど将棋教室を訪ねて

最後に、北尾さんの将棋教室へお邪魔しました。
将棋教室といえば、会議室のような少し薄暗い空間を想像していました。
ここはコワーキングスペースのように明るく、優しい色でまとめられた空間です。
ホワイトボードに将棋盤のプレートがなければ、将棋教室とは気づかないでしょう。
初めて挑戦した「どうぶつしょうぎ」は、駒の進む方向に印がついていて分かりやすく、デザインもかわいい一品でした。
なにより面白くて、帰ってすぐにスマホアプリをダウンロードしたほどです。
「どうぶつしょうぎ」で興味を持った子が、隣のテーブルで本物の将棋に触れていく。
この環境から未来の棋士が生まれるのだと感じました。

北尾さんは将棋と同じ頭脳戦のボードゲームも大好きで、お店が開けそうなほどのコレクションを持っていました。
いつか対戦させてもらいたいと、こっそり思っています。
まとめ|旅する女流棋士、北尾まどかさん
将棋を愛し、「どうぶつしょうぎ」で世界へ扉を開き、自らも旅立つ北尾まどかさん。
もし旅先で世界一周中の女流棋士に出会ったら、それはきっと北尾さんです。
あんなに面白い人は、そうそういません。
帰国後の話を聞ける日が、今から楽しみです。