本記事は、韓国渡航前にやらないと現地で罰金や入国拒否につながる10の手続きを、外務省『安全マニュアル(在大韓民国日本国大使館発行)』をもとに時系列で整理したチェックリストです。1ヶ月前から出発当日まで、抜け漏れなく準備を進めるためのガイドとして使ってください。
観光目的90日のビザ免除だけ知っていても準備は足りない

韓国は日本国旅券所持者に対して、観光目的なら最大90日のビザ免除を認めています。
ただ、ビザ免除以外にも事前に押さえるべき手続きが複数あります。
K-ETAの最新ステータス、海外旅行保険、たびレジ登録、モバイルバッテリーのWh表記など、見落とすと空港で詰むポイントが点在しています。
韓国は近いから油断しがちですが、滞在目的が観光以外、たとえば仕事・移住・教育などの場合は、必ず駐日大韓民国大使館で目的に合った査証を取得する必要があります。
ここから先は、1ヶ月前から出発当日までの時系列で、10の手続きを順番に見ていきます。
1ヶ月前:パスポート残存6ヶ月をいま確認する

韓国入国時にチェックされるのが、パスポートの有効残存期間です。
緊急時にすぐ持ち出せるよう自身で管理し、有効期間が6ヶ月以上残っていることを確認しておく必要があります。
外務省は、緊急事態時に備えてパスポートの有効期限を常時確認しておくよう注意喚起しています。
残存が短いと、航空会社の搭乗拒否や入国審査での再入国不可となるリスクがあります。
1ヶ月前に必ず実物を開いて、残存期間とページ状態を目視で確認します。
残存が3ヶ月以下なら、更新申請を即手配。
日本のパスポート更新は申請から発給まで概ね1週間程度ですが、繁忙期は遅延するため早めの対応が安全です。
1ヶ月前:海外旅行保険で必須となる補償項目
韓国の医療水準は高いですが、医療費は日本より割高なケースもあります。
外務省には、美容整形や麻酔等を用いる手術で本人の意図しない結果になり、保険適用されず高額医療費が発生した日本人の事例が記録されています。
必須となる補償項目は3つに絞れます。
傷害死亡・後遺障害、傷害および疾病治療費用、賠償責任。
注意点として、保険に加入していても美容整形目的の渡航は保険適用にならない場合があります。
加入前に提携病院リストとキャッシュレス対応の有無を確認しておくのが鉄則です。
韓国旅行で運転する予定がある人は、無免許運転事故が保険適用外になる点も忘れずに確認してください。
1週間前:たびレジ登録のやり方と通知の受け取り方

3ヶ月未満の短期渡航者向けの外務省海外安全情報配信サービスが「たびレジ」です。
登録しておくと、滞在先の最新海外安全情報や、緊急事態発生時の連絡メール、いざという時の緊急連絡を受け取れます。
韓国は北朝鮮との緊張関係や民防衛訓練など、緊急情報が必要になる場面が他国より多い国です。
登録は外務省の https://www.ezairyu.mofa.go.jp から、氏名・滞在先・連絡先メール・滞在期間を入力するだけで完了します。
登録メールアドレスは必ず渡航中も受信できるアドレスにすること。
社内メールではなくGmailなど個人アドレスにします。
スマートフォンで通知を有効にし、迷惑メールフォルダに入らないよう外務省ドメインを許可リストに追加。
家族の連絡先を別途登録しておくと、本人が連絡不能になった場合でも家族が情報を受け取れる二重化も組めます。
3日前:K-ETA電子渡航認証の最新ステータスを確認する

K-ETAは、ビザ免除国の国民が韓国に入国する際に必要となる電子渡航認証です。
日本国籍者については、一時的にK-ETAの申請が免除されている期間がありますが、運用ステータスは年単位で更新されます。
渡航前には必ず韓国法務部の公式K-ETAサイト https://www.k-eta.go.kr/ で最新の取扱いを確認してください。
公式サイト以外を利用した結果、登録時に料金を請求されるトラブルも報告されています。
公式サイトのドメインは `k-eta.go.kr` のみ。
検索エンジンから飛ぶのではなく、URLを直接入力するか公式サイトをブックマークするのが安全です。
K-ETA申請が必要な期間に該当する場合は、搭乗の72時間前までに申請完了が原則。
控えのQRコードをスクリーンショット保存と印刷の両方で準備しておきます。
3日前:モバイルバッテリーのワット時定格量チェック

機内に持ち込むモバイルバッテリーは、ワット時定格量Whの表記が確認できるものに限定されています。
記載が不明確な場合は機内に持ち込めず、没収される場合があります。
これは韓国便だけでなく、世界共通のリチウム電池ルールに沿った対応です。
事前に手元のモバイルバッテリーの本体ラベルを確認し、「○○Wh」の表記があるか目視チェック。
表記がない場合は、購入時のパッケージ・取扱説明書・メーカー公式サイトでスペックシートを保管してから持参します。
新しいバッテリーを購入する場合は、Wh表記が明記されているメーカー製品を選んでください。
出発前:たばこ・酒の持込ルールと免税範囲

韓国へのたばこ・酒の持込みには、税関の免税範囲が定められています。
紙巻きたばこは1人につき200本、いわゆる1カートンまで。酒類は1人1リットルまでが標準的な免税範囲です。
これを超える持込みは申告が必要となり、関税が課される場合があります。
団体旅行で「1人が他の人の分も合わせて持つ」ケースも、免税範囲を超えたとして関税対象になります。
家族構成と人数で割って、制限内に収まるように調整してください。
最新の免税範囲・持込ルールは、出発前に韓国関税庁の公式サイトで必ず確認しましょう。
出発前:通貨・現金の申告ラインを早見表で押さえる

韓国の通貨持込み持出しには、明確な申告ラインがあります。
韓国ウォン・外貨を合算した金額が1万米ドル相当を超える場合、税関申告が必要となります。
これは現金だけでなく、トラベラーズチェックや小切手も含めた合計額です。
日本円・米ドル・韓国ウォンなど複数通貨を合算した相当額で判定される仕組み。
海外送金の代わりに現金を運ぶ計画があれば、ラインを下回る金額に分割するか、正規の銀行送金を選んだほうが安全です。
過去には、知らずに大量の金やトラベラーズチェックを持ち出そうとして、没収される事案も発生しています。
90日以上滞在する人向け:在留届の登録と必要性

3ヶ月以上韓国に滞在する場合は、旅券法第16条に基づき在留届の提出が義務付けられています。
外務省は、在留届について次のように記録しています。
「韓国に在留されている方が、事件事故に巻き込まれた際、領事部から連絡を差し上げる際、在留届が重要な資料となります」。
特に電話番号やメールアドレスは常に最新のものにしてください。
提出は外務省の https://www.ezairyu.mofa.go.jp からオンラインで可能。
転居・電話番号変更・メール変更・帰国による転出などがあった場合は、必ず更新します。
帰国・転出届の提出がないと、帰国された後も注意喚起や安否確認のための連絡が、みなさんの電話番号やメールアドレスに送信され続けることになります。
出発当日:パスポート携帯と入国審査での対応

仁川インチョン国際空港の入国カウンター。
列が長く、フライトの疲れが残るなかで質問に英語で答える場面で、声を荒げた瞬間に審査官の表情が変わる。
外務省には、入国管理局職員に対し大声を出したりカウンターを叩くなどして抗議したことで事態を悪化させ、入国拒否を受けた事例が報告されています。
韓国でも同じく、何があっても冷静に対応するのが鉄則です。
滞在中は、警察官や入国管理局職員から職務質問された際にパスポートの提示を求められる場面があります。
携帯時は盗難・紛失に注意しつつ、原本またはコピーを常に手元に用意。
ホテルのセーフティボックスに預けた場合は、コピーを携帯します。
万が一パスポートを紛失したら、24時間対応の在韓国日本国大使館 領事部 02-739-7400 に連絡し、警察への盗難・紛失届と帰国のための渡航書発行手続きに入ります。
韓国渡航前チェックリスト|出発前最終確認まとめ

韓国渡航前にやるべき10の手続きを時系列でまとめると、次のとおりです。
1ヶ月前にパスポート残存6ヶ月と海外旅行保険を確認する。
1週間前にたびレジに登録する。
3日前にK-ETAの最新ステータスを公式サイトで確認し、モバイルバッテリーのワット時定格量を確認する。
出発前にたばこ・酒・通貨の持込ルールを最終チェックする。
長期滞在を計画している場合は、3ヶ月以上で在留届が必須となります。
入国審査では何があっても冷静に対応し、パスポートは原本かコピーを常時携帯。
万が一トラブルが発生したら、24時間対応の在韓国日本国大使館 領事部 02-739-7400 に連絡を取ります。
警察112番、消防・救急119番は「ジャパニーズプリーズ」と申告すれば日本語通訳に接続。
これらの番号は、スマホの連絡先に渡航前に必ず登録しておくのが安全です。
韓国は事前準備さえしっかりすれば、観光・グルメ・カルチャーのいずれでも世界トップクラスに楽しい目的地です。
本記事のチェックリストを使って、抜け漏れのない出発を実現してください。
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【出典・参考】
外務省『安全マニュアル』在大韓民国日本国大使館・作成協力ソウル・ジャパン・クラブ
本記事は上記資料をタビゼミ編集部が独自に要約・再構成した解説コンテンツであり、外務省が作成・監修したものではありません。最新の情報は必ず外務省 海外安全ホームページにてご確認ください。