海外旅行における予防接種の必要有無
しかし海外旅行の際に必要な予防接種はそれらとは違い、国によっては特定の予防接種を義務付けている国があります。
義務付けている国は予防接種証明書を携帯していないと入国できません。
義務付けていない国でも日本とは違う海外、必要な予防接種をしておいたほうが多い国はたくさんあります。
本記事では海外に行く際に知っておいた方が良い「予防接種」について詳しく紹介していきます。
海外旅行前に打っておきたい主要な予防接種
海外旅行の際に打っておいた方が良い、または特定の国では打っていることが必須となる主要な予防接種の種類は以下の5つです。
- 黄熱病
- 狂犬病
- A型肝炎
- B型肝炎
- 破傷風
黄熱病
発症すると発熱、寒気、頭痛、吐き気などの症状を伴い、場合によっては死に至ることも。
黄熱のワクチンは、日本全国25カ所の接種機関で接種でき、料金は1万円ほどです。
黄熱の予防接種は事前予約制になっており、希望者が多い場合は希望日に接種できないことがあるので早めの予約を心がけましょう。
狂犬病
狂犬病に感染した動物に咬まれ、唾液中に含まれるウイルスが傷口より体内に侵入することにより感染してしまいます。
アジア・アフリカ地域を中心に世界中で発生しており、発生が確認されていない国はオーストラリア、ニュージーランドなどごくわずか。
ワクチンは2種類あり接種方法が異なりますが、基本的には3回の接種が必要です。
また、感染前にワクチン接種を行っている場合であっても、犬など動物に咬まれた場合には再びワクチン接種が必要です。
日本で接種する場合の料金は1回あたり約1万5000円ほどです。
A型肝炎
発症すると全身の倦怠感や、腹痛、嘔吐などの症状が出てきます。
A型肝炎のワクチンは2~4週間隔で2回接種します。
日本での料金は1回約1万円ほど、予防接種を打ってるからといっても、生水や生モノ、加熱調理が不十分な食品は避けるようにしましょう。
B型肝炎
発症するとA型肝炎を同じく、全身の倦怠感や、腹痛、嘔吐などの症状が出てきます。
また、B型肝炎と特有の症状として肝臓の腫れが見られることがあります。
B型肝炎ワクチンの料金は1回5000円程度です。
破傷風
感染ルートは主に傷口から、主な症状は口を開けにくい、首筋が張る、体が痛いなど。
その後体のしびれや痛みが体全体に広がり、全身を弓なりに反らせる姿勢や呼吸困難が現れたのちに死亡します。
日本では「3種混合ワクチン(ジフテリア、破傷風、百日せき)」に含まれているので、定期予防接種で破傷風・ジフテリアワクチンを受けていれば、20代前半までは免疫があります。
その後は、1回の追加接種で約10年間有効な免疫がつきます。
破傷風ワクチンの料金は約5000円ほど。
予防接種の予定は計画的に
予防接種は物によっては特定の期間、間をあける必要があったり、複数回注射をしなければならないものがあります。
そのため事前に予約をし確実に接種を受ける、複数打つ場合は間の期間を考えるといったことが重要です。
海外渡航前に焦ってするのではなく、事前に計画性を持って予防接種を受けるようにしましょう。
海外旅行前の予防接種の種類まとめ
今回は海外旅行の際に必要な予防接種について紹介しました。
渡航する国によっては予防接種証明書を携帯していないと入国できない国もあるので、事前にどんなワクチンが必要か調べ、計画的に予防接種を受けることが大事です。
特に世界一周を計画している方は何が起こるかわからないので、予防接種は必ずしておきましょう。
少し値段を高く感じるかもしれませんが、命を守るためだと考えたら安いものです。
余裕を持って予防接種を受け、病気の心配のない旅を。